ZIP FM 「GROOVE NIGHT」12/5  投稿者: まめひめ

堅:堅さん
M:MARCOさん(ナビゲーター)

♪LOVE LOVE LOVE♪

M:(略)今晩はスペシャルなゲスト「平井堅」さんをお迎えします。平井さんこんばんは!
堅:こんばんは、よろしく御願いしま〜す。
M:いつもはね、インタビューというと一日限られた時間ですけど、
堅:はい
M:今回に限っては、月・火・水・木、4日間連続で
堅:はい、もぉ〜、あつかましく、おじゃましまっす。
M:いぇいぇいぇ・・・(笑)
堅:すいません、よろしくおねがいします。
M:あの、お元気ですか、しばらくお会いしていませんけど。
堅:そぉですねぇ、僕あんま「元気!」っていう感じにならないんですけど、わりと普通、
  にずっとこのまんまな感じ
M:平坦な感じ・・
堅:「平坦な」、低め安定型な感じで・・・
M:(笑)・・・ゎかりましった(笑ってうまく言えてない)・・・
堅:はい
M:4日間の質問を、結構私たちも考えたのですけど
堅:すっごいですよね、ちらっと見ましたけど
M:もし、
堅:よくもこんな質問を、ちょっとだぶってくるくらいの質問を・・・
M:まぁ、今日聴いている人も、毎日聞いてない人もいると思うので(必死に説明)
堅:なるほどねぇ〜
M:ちょっと重複するかもしれませんが
堅:はい
M:よろしくおねがいします。
堅:よろしくおねがいします。
M:では、まずこのコーナーに来てくれたゲストの方にまず4つの質問をしますが、これらの
 質問には端的に

堅:端的に
M:(答えを)御願いします。
堅:わかりました。
M:(略)一つ目です。「音楽に目覚めたのはいつですか?」
堅:ん〜〜〜、物心ついたころ、ですね。
M:二つ目、「好きな言葉は何でしょう?」
堅:え〜、「なるようになる」
M:(笑)3つ目、「もし、歌手になっていなかったとしたら、何をしていると思いますか?」
堅:え〜、パン屋!
M:4つ目です。「夢をお聞かせください」
堅:あぁそうか、夢ね〜(なぜかあわてる)えと、小さな夢は
M:落ち着いてください、ゆっくり
堅:・・・えっと、部屋作り。あの、家具そろえたりね、すごい、身近な夢ですけど。
M:なるほど、じゃあ、夢、2つあるんですか?
堅:(慌てながら)ぇえ、いゃいゃ、じゃ、それにしておきます。
M:(笑)

M:あらためましてこんばんは、今週4日間よろしくおねがいします。

堅:こんばんは。宜しく御願いします。
M:それで、これから4日間私たちもテーマに沿ってお話を伺えればな、と思います。
堅:はい。
M:で、初日の今日のテーマは「歌うことへの想い」、「歌への平井堅の想い」を、これを
 ちょっと聴いていければな、と思うのですけれど

堅:わかりました〜。
M:平井堅さん、先日ベストアルバム「Ken Hirai 〜(タイトルを全部読み上げていくと)
堅:長くてすいませんね〜、ほんっとすいませんね〜。ね、ほんと、もう、うっとうしい、
  もう、「歌バカ」でいいです。
M:(笑)「歌バカ」を発売されました。長年のご活躍ご苦労様です。
堅:いえいえいえ・・・とんでもないです。
M:で、今回この23曲の、ダイナミックなCDを発売されるにあたって、いろんな質問をあち
 こちでされていると思います。で、何度も同じ質問をされていると思いますが、今回の
 作品をばっと並べて、それを改めて聴いてみてどういうお気持ちですか?

堅:やっぱ、こぅ、なつかし、はずかしい。そしてぇ、ちょっと、こぅ、じ〜んとくる。
 やっぱ、思い出深いですね、写真のアルバムをめくっている感じ。ま、デビューからこぅ
 リリース順に並んでるんで、やっぱ、こう10年、僕が一番思い出深い・・・本人だから、
M:(爆)
堅:なんかこう、走馬灯のように、この、思い出がやってきますね、曲がこう、えぇ。
M:人生の一部ですもんね、曲ってね。
堅:一部っていうか、10年、僕、音楽以外のことほとんどしてないんで、そのものっていう
  か、10年間を思い出します。
M:あの、今回全23曲収められていますが、ま、僕は歌手でないので、聞くのもあつかましい
 のですが、歌手としてこの最も歌うのが難しかったのは、どれでしょうか?

堅:むずかし・・この質問は難しいけど・・あのねぇ、最新曲なんですけど、「POP STAR」
 これ、すごい難しかった。・・・難しい
M:ぼくらはリスナーとして「style」とか難しいと思いますけど
堅:はい、「style」も難しいですね。「style」2位くらいかな。
M:「style」2位、難しさランキング・・・(笑)
堅:「POP STAR」難しいですね、ほんっとに。
M:どういうところでそれは?
堅:なんですかね〜・・・
堅:作っているときは、こうフニャフニャ歌っているからいいんですけど、ま、歌詞を載っけて、
  キチンと歌ってみるとですね、なぁ〜んていうか、結構この曲、メロディーを、音遊びみたい
  にして作ったんですね・・タタタタタタ↓タタタタタタ↓(イントロ部分)をこう、タタタタタタ↑
  タタタタタタ↑みたいにひっくりかえしてみたり、こう、僕なりにピンポン玉みたいに、こう、
  跳躍を楽しみながら作ったのですけど・・そのへんがこぅ、歌ってみたら、難しかった
  と・・・意外と難しい!あの、カラオケで歌ってごらんなさい。
M:(爆)
堅:カラオケで歌ってみてください。意外とこれ、難しいんです。わかって!
M:歌ってみて!ってかんじでしょうか。
堅:実はね、よぉく聴くと難しい。
M: よぉく聴くと難しいよね(笑)。
堅:サビ前とかも、よぉく聴くと難しい。
M:なるほどね〜・・そういう気持ちを持って改めて聴いてみようかな〜。
堅:すてき・・・歌ってください。
M:で、もう一つ。俺って、改めて歌手として成長したな〜、と
堅:はいはいはい
M:まだ質問終わってないんですけど(笑)、俺成長したな〜、と思える曲はどれですか?
堅:・・・難しいよね、1個1個・・・。1曲選ぶって言うのは・・・でも、あえて選ぶと
  したら
堅:あえて選ぶとしたら「楽園」!
M:じゃ、次の質問も似通うかもしれませんが、
堅:でも、変えてみた!
M:えっ!!!なに?!!!え?!ちょっと待って・・・
堅:あ、ごめんなさい。
M:あ、でも、どうぞ、いいですよ・・・ま、次の質問行こっか・・・
堅:でも、次の質問の曲、書いてみたんです。
M:(笑)大じょうぶです・・
堅:ぼく、マジメだから、全部、こぅ、書いてあるんです。赤字で書き込んであるんです
M:(爆)・・・わかりました。じゃあ、次の質問。10年の中で最も大きなターニングポイントになる
  大きな意味を持つ楽曲は何になるのでしょう?

堅:これもね〜、やっぱ、この曲になってしまうのですけど「LOVE LOVE LOVE」。
M:「楽園」の1コ前の曲ですね
堅:そうですね、はい。
M:それはどういうところで。
堅:当時葛藤だったり、どうやったらいいんだろう、っていう暗中模索みたいなところが
  あったんですけど、ま、そこの一筋の光、っていうか、なんかこぅ、裸になって、
  ただやりたいことを何も考えずにやってみよう、っていうことで作ったんですけど、
  あと、ビジュアルとかも、それまで、こう、「さわやかお兄さん」的なとこを、丸坊主に
  したりとか、無精ひげをはやしてみたり、とか、非常にトライしてみた曲なので、
  で、いまだに、こう、皆さんに好きでいていられてもらえるというか、ライブでも必ず
  歌う曲だし。ま、ほんとに、宝物のような1曲かな、と思いますけどね。
M:平井さん自身の人生で、20・・・4、もちょっとあとか、26,7の時の曲ですね
堅:そうですね、26かな?!
M:わかりました。じゃ、次の質問に行きたいと思います。デビューから、5年後「楽園」と
 言う曲が本当に大ヒットしました。

堅:ありがとうございます。
M:で、やはりヒットするということで、アーティストとして、いろんな状況が変化したと
 思いますが、自分の中での最大の変化はどういうところだと思いますか?

堅:・・・・結構ね、この、質問が1個1個、難しい!!!
M:(爆)難しい・・
堅:1個1個がね、こぅ、考えさせられる・・・あの、こう、ちゃんとA型なんで、書いてある
  んですけど、えっとね〜、いろいろあると思うんですけど、「責任感」。責任感が出て
  きた・・それまで全然責任感ってなかったんですけど・・・責任負わされてなかった
  んで、ま、ほったらかし・・(苦笑)ま、「楽園」って言う曲で、こう、責任感が。
  ま、時として重荷にもなりますが、今となって、その責任を楽しんでるっていうか、
  「平井堅」っていうプロジェクトですよね、シングル1コ1コ、アルバムとか・・
  それをみんなで作り上げていくときの、自分が素材であり、ま、中心として動いていく
  というのが、それが楽しかったりします。それかな〜、その責任感が正直「楽園」まで
  はなかったな〜、
M:え?!じゃ、もし、歌手をやってて、歌手をこの後続けられなかったら、この後どうし
 よう、みたいな、2つ目の選択ってあったんですか?

堅:2つ目の選択は全然なかったんですけど、
M:あ!それは「なるようになる」という好きな言葉のように・・・
堅:そうそうそう。はい、まあ、「クビ」って言われてから考えようかな〜、って思って
  ました。ま、あのちょっと乱暴な言い方ですけどね!
M:(爆)
堅:ま、ホントそういわれていたんで、「もう、次ないから!」って・・・はい
M:そんとき、実際どういう気持ちでした?ほんとにその苦境に立っているときって?
堅:どうですかね〜。
M:覚えてます?
堅:そりゃ、覚えてますけど・・・。でもね、いまはね、逆に感謝してます、今はね。
  あの、某、現デフスターレコード社長フジワラシュンスケがですね、あン野郎がですね、
  直接、ホント、もうボロクソ言ってくれたんですね、でも、当時は、僕は「何だ!コイツ!」
  って思ってましたけど、でも、今は感謝してるっていうか、なんか、そういう・・・
  会った時にいいことばっか言ってて、結果消えてる、っていうよりも、ちゃんと僕に
  危機感を持たせてくれた、っていうのは、それは感謝してますけど。当時は「何で
  そんなこと言われなアカン!」とか「嫌いなの?」とかね。
M:たとえばそれはどんな内容のことだったのでしょうか?
堅:いやっ!やっぱ、それはダメ出しですよね。「歌詞が悪い」「曲が悪い」とか
M:でも、自分一生懸命作っているもので、そうやって言われても理解できなかった?
堅:でも、ふりかえってみて、理解できなかったけど、そのなかで・・・全部を受け止めは
  しなかったですけど、その中で、1個でもやってみようかな〜、って思ってやってみた
  ら、結構功を奏するというか、いい方向へ向かうことが多かったのです。なので、
  全部が全部受け入れたわけじゃないけど、その、カチンカチンカチンときたわけですけど、10コ
  いわれたうちの1コか2コ、やってみたら、それが今振り返るとよかったな、と思える
  ことが多いわけで。なんか、嫌なことを言われるのは今は必要なのかな、と今は思える
  ようになりました。今は逆に言われなくなって、ちょっと寂しい・・・。
M:ま、30代半ばになるとそういうものですね、
堅:そぅ・・・ですね。社長ももう、あんま、何も言ってくれなくなって。
M:それがヒヤヒヤする?それとも寂しい?
堅:寂しい・・・「何、社長室入ってんの?」みたいな・・・。
M:(笑)・・社長だから社長室入るがな(MARCOさんも関西出身)・・・
堅:なんかね、こう、偉い人になってしまったな、という・・・
M:でもね、今の話を聴いていてもね、たとえば、部活の先輩であり、コーチであり、という
 人がいて、生徒であり、部員、という人がいますよね。で、部活だと先生や先輩、コーチ
 が「お前、こうせなあかんがな」ってこう、一生懸命言ってくれる。でも、社会になれば
 もう「平井堅」とレコード会社は商売を通しての付き合いじゃないですか。

堅:そうですね。
M:そこが違うような気が、僕はしますけど。
堅:そうですね、商売なんだけど、やっぱ、結局人と人じゃないですか。それが僕は楽しい
  ま、もちろん、なぁなぁになっちゃいけないし、ただ仲良いだけじゃいけないけど、
  やっぱ、こう、人として何か魅力があるとか、好きだな〜、っていう・・・不愉快な人
  と仕事ってできない、っていうところはありますね。
M:じゃあ、愛を感じたい?そういってはいながらもおびえながらも。
堅:当時は感じない!当時はホンットもう、ムカ〜〜っって、帰りの電車とかで思いながら
M:ほんっと思ってた?(爆)
堅:でも、今、時がたつと、あ、あの言葉の意味がわかる、っていうことがありますけど、
  当時は若かったし、大人の意見っていうのに反発していましたね。
M:じゃ、自信家だと思いますか?自分自身を。
堅:自信家だったのが、すっごい、大人にゴンゴンゴンゴンッって、5年間かなづちで頭を
  打たれて(MARCOさん爆笑)・・・なくなった!!(笑)・・っていうか、よくいうと
  柔軟になったと思います。意見を聞けるように・・前から、そんな血の気の多い方じゃ
  ないから、そんな「おりゃぁぁ!!」っていうタイプじゃないけど、耐えて聞きながら
  「くそぉ」って思ってたんですけど。今は、カチンとはくるけど、言ってくれる人の
  意見は一応聞くだけは聞きたい。
M:じゃ、今日最後の質問ですけど、平井堅にとって「歌うこと」とは?
堅:こういう、精神的な深い質問が多いんですけど・・・
M:そういう、一応、「コーナー」なんで・・・
堅:そっかそっか・・・ま、「自分探し」。
M:歌うこととは自分探しですか。そのこころとは、というか、もう少し具体的に。
堅:なんでしょうね〜・・・ま、10年やってきて、で、歌声も、歌に対する気持ちも
  どんどん変わってきたと思うんです、10年間で。それは何が変わったかというと、
  結局、自分が変わったからだと思うんです。自分の気持ちとか自分の心とかが全部歌に
  反映されてしまうから、だから、歌っていくことって、変わっていくことだし、自分が
  どうかわっていくのか、とか、なぜ自分がこうなっていくのかとか、っていうことを
  割とこの仕事についてから、考えるようになったという。それまでが、どっちかって
  いうと、アホみたいな、何も考えずに生きてきてしまったんです。思春期とか10代の頃
  って普通皆、挫折を味わったり、反抗期があったりとかあるじゃないですか。そういう
  のがまったくなかったんですね。
M:順調に来ていた?
堅:ほんとに挫折もなかったし、何もかもスイスイスイっと生きてきてしまって、で、歌手
  っていうか、曲を書いたり、歌を歌ってから、なんで自分ってこういう性格なんだろう
  とか、それを考えるようになったんですね。それをいまだに考えている・・・いいのか
  悪いのか?っていう感じですね。
M:歌とは、歌うこととは自分探し。
堅:ですね〜。
M:わかりました、じゃ、この続きは明日明後日、しあさってと続いて伺います。
堅:はい。
M:先は長いからね、言っとくから・
堅:わかりました。
M:宜しく御願いします。
堅:おねがいします。